求人募集のポイント

友達紹介でわかる既存スタッフの気持ち

チラシやハローワーク以外の求人募集の方法として、既存スタッフからの「お友達紹介制度」を使用するお店様、企業様が増えています。紹介された人材が入社した時点で、あるいは、継続勤務が認められた時点で、紹介した人、された人への謝礼金を支払うというこの制度。求人広告と違い、「掛け捨て」にならないという点からその「費用対効果」に期待が寄せられていますが、成果の程は……。

既存スタッフの立場になってみると、「単純に紹介できる知り合いがいない」という意見もあれば、意外に多いのが、「知り合いと働きたくない」、また「知り合いに自信をもって紹介できない」という耳が痛い意見。しかしこんな意見にも人材獲得のヒントが詰まっています。

人手が足りないのは、「人が辞めるから」。有効な求人募集の方法を考えるよりも先に、まずは現在の職場の改善を行う方が先。空いた穴を塞がなければ、いくら入れてもこぼれ落ちてしまいます。となれば、「知り合いに自信をもって紹介できない」という意見も、職場改善の重要なヒントとなります。

紹介が成立した際の報奨金やそのルールを煮詰めるその前に、既存のスタッフさんに率直な意見を求めてみましょう。「友達紹介制度を始めたいのだが、どう思う？」、「友達がいるとしてこの職場を紹介できる？」率直な聞き方であればあるほど、聞かれた方も本音で話できるもの。

「とてもこの職場を紹介する気にはなれない」という話が出たらそれがスタートライン。どうすれば紹介に足る職場になるのか？今の問題はどの辺にありそうか？友達紹介制度の導入を、職場改善の切り口に変えていくことが可能となります。