パート・アルバイトの退職はどのような事が原因になっているのでしょうか?
お仕事を探す方も、また採用する側も、「退職というマイナス」から逆算することで、「良い仕事探し」や 「職場に改善」に繋げることができるはず。
今回はパート・アルバイトの退職理由ベスト5をご紹介致します。
≪調査元:アイデム 人と仕事研所 パート活用のヒントより≫
1位:職場の人間関係
人間関係を問題にした退職は、パート・アルバイトだけではなく、社員でも不動の一位。
「良い人間関係」が「辛い仕事」を補完することはあっても、残念ながらその逆はない様子。
「気にするな」、「仕事をしにきているのだから」といっても、結局相性の様なものは歴然と存在しますし、 仕事を初めて見るまで分からない事ですので、とても根が深い問題であるといえます。
とは言え、何でも間でも「人間関係」で片づけてしまうのは禁物。
しっかりと仕事をして、周りに併せる 対策も取り、それでもだめならいよいよ・・・としっかりと問題を見定めた上で判断が重要です。
2位:転勤や引っ越し等の家庭の事情
ある意味「致し方ない」といっても良い理由です。
パートという勤務形態はもともと限られた時間の中で行うことが前提になることが多い為、家庭の事情等の主要素に左右されることが多いもの。
事後に対策の練り様はなく、会社側も「そうですか・・・」としか言えないが実情ではありますが、仕事を始める前に、しっかりとこのような事がないかを確認する。
またありそうな場合には、職場に事前にお話をしていおくというモラルを持っておきたいものです。
3位:想像より大変だった。思ったより疲れる
事前にどんなに仕事の説明を聞いていても、「見る・聞く」と「やる」とは大違い。
想像と現実とギャップにおいて発生する退職理由です。
とある会社は事前の体験入社を勧めてこの対策を取っています。1日3時間だけ、実際の仕事を体験させることで、仕事をリアルに感じさせ、厳しいと感じた方は、入社後に退職するのではなく、入社前に「辞退」するのだそうです。
「やってみなければわからない」とよく言いますが、ならば、実際にやらせてみること。企業側の歩み寄りに期待したい部分です。
4位:もっと良い条件の仕事が見つかった
「良い条件」とは「時給」、「通勤時間」(より近く)、「シフト」等が中心。
人はより自分の条件を叶える事ができる仕事を選ぶもの。しかし、注意点があるとすれば「お金だけで動く」のは危険です。ちょっとした時給の違いで仕事を変えていると、それにとらわれ、延々と職替えを繰り返すことになります。
企業側は自社を去ってしまう方の意見を真摯に聞き入れ、同じ様な事が起きないように改善を行うか、あるいは、「時給が低くても、シフトの融通が利く」等のプラスポイントを何か一つ見つける事をお勧め致します。
5位:職場の環境が悪い
ここに「人間関係」を含まない場合、よく聞かれるのが、「職場が汚い」、「だらしない」等、会社として、どうなの?と思われるような理由に愛想を尽かしてしまう様な事ばかり。
「挨拶がない」、「スタッフのやる気が見えない」等、この会社にいたら自分もダメになってしまうという理由から職場を去る方も増えています。これが問題になっている場合、改善は簡単なのですが、なかなかこの状況を指摘してくれる方がいない為、「気がつけない」という点が難しいところ。日ごろから社内の様子にしっかり目を光らせることはもちろん、辞めて行く方に腹を割って意見してもらうような謙虚な姿勢が大切かと思われます。
上記5つの退職理由は比較的よく聞かれるもので、ここ10年位は大きな変化はありません。それ故根が深い問題であるとも言えますが、この様な問題にぶつかってもしっかりと解決し、退職を回避した求職者の方や、企業さんも多数いらっしゃいます。
「こうなったら終わり」と短絡的に考えずに、「ここからが始まり」と前向きに考ることも大切。人も会社も状況に併せて変わり続けていける方が一番得をするというのも一つの真理です。
とはいえ、くれぐれも無理はせず、「ダメなものはダメ」と割り切りるのも大切です。
辞める側の礼儀はその理由をしっかりと正直に伝えること。嘘をついても真偽を確かめる方法等ありません。
自分の気持ちと僅かの間でもお世話になった会社側への礼儀とケジメとして、退職理由は可能な限り正直に自分の気持ちを伝えるように努力しましょう。
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