派遣はなぜ高い?①派遣スタッフの時給編

自社の採用活動がうまくいかない時に頭をかすめる「人材派遣の利用」。

「しかしやっぱり料金が高い」とお悩みの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

派遣の利用を躊躇する理由のほとんどが費用についてのもの。そこで高額な派遣料金の内訳とその理由についてお話をさせて頂きます。

今回のコラムはその第一弾。料金の構成要素の1つ、派遣スタッフの時給について解説致します。

1.派遣料金の内訳

まずは人材派遣の料金の内訳を簡単に解説。

内容は極めてシンプル。
派遣料金の構成要素は以下2点のみです。

派遣料金=
派遣スタッフの取り分(賃金)
+
派遣会社の取り分(利益)

例えば「1,700円/時間」という派遣料金の場合、1,300円が派遣スタッフの時給で残りの400円が派遣会社の取り分という事になります。

※原料に利益を乗せて販売が行われる一般的な商材とその仕組みは大差はないとお考え下さい。

そして、1,700円の利益の按分は派遣会社が決定します。要するにスタッフさんにいくら払い自分達の利益(マージン)をいくらとるかは派遣会社が決めているという事です。

これも、通常の商売と何ら変わることはない点です。

派遣会社としては自社の利益を大きく確保したいところですが、そのために派遣スタッフの時給を下げれば人材の確保が難しくなります。

按分の決定は相場等を加味しながら派遣会社が吟味して決定する重要事項と言えます。

2.派遣スタッフの時給が高い理由

さて、派遣料金の構成要素が分かったところで今度は料金構成要素のその①派遣スタッフの時給がなぜ高いのか?というお話に移ります。

(1)未経験でも時給が高いのは何故?

派遣スタッフの時給は自社のアルバイト・パートさんと比べても高額である場合がほとんど。

もちろんスキルや経験があるという前提ならそれは理解できるのですが、「未経験」で入ってきた派遣スタッフの時給が10年以上勤務しているパートさんより高くなるケースがほとんど。なぜでしょうか?

見解は所説ありますが、「雇用の不安定さに対する補填」であるというのが私の見解です。

派遣スタッフは俗に「有期雇用」前提で派遣会社に雇用されております。つまり「いつからいつまで」という事が決まっている働き方を強いられています。

(2)有期契約という不安定さ

もちろん長期で勤務している派遣スタッフも沢山おりますが、それとて3ヶ月、短ければ1ヶ月の有期雇用の契約を更新して結果的に長くなっているというのが正確な見方です。

対して直接雇用のパートさんやアルバイトさんはいかがでしょう?

もちろん、入社時に取り交わした雇用契約を「有期」で行っているケースもありますが、それを一定期間で更新をしていくことを、会社も本人も意識することは少ないのが現状ではないでしょうか?

入社時こそ雇用契約を取り交わし、互いに意識をしていても年月を重ねればそれを意識しなくなることは当然の流れとも言えます。

派遣スタッフの場合はそうはいきません。

次の更新があるかどうか?、つまり「仕事を続けていけるか?」

を常に気にしながら働かなければなりません。更新はない=仕事がなくなるということですから派遣社員にとって更新の有無は死活問題。

働きが派遣先に認められ、派遣会社に継続依頼する。その結果自身と派遣会社との雇用契約も更新され、継続してお仕事が続けられる。

そのようなシステムであることは理解・合意の上で派遣という働き方を選んだとは言え、やはり「有期雇用」というシステムは通常の働き方と比べて安定性を欠き、こころもとないものです。

※派遣会社は就業前の説明の時点で有期契約であること、またその期間がどのくらいになるかといった展望についてしっかり説明しています。

通常の雇用形態と比べて、
・雇用が不安定であるという事。
・更新の有無を気にしながら働く心労があるという事。

これこそが、派遣料金の内訳の一つ、「派遣スタッフの時給が高い」理由です。

もちろん、プロフェッショナルとしての能力に対して正当な時給が設定されているケースも多々あります。

但し、経験者でも未経験者でも派遣である以上は「有期契約」がついて回りますので、不安定さの補填としての時給の上昇要素は必ず存在するものとお考え下さい。

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