従業員50名程度のアパレル系外資企業。同社では日本人従業員の他、アメリカ・イギリス・インド・中国等計5ヶ国以上のスタッフが勤務している。
同社の悩みは日本人従業員の定着率の悪さ。担当業務は電話応対や帳票類の整理・データ入力や簡単な営業事務等が中心。電話応対やドキュメント類は全て英語となるが、日本人のスタッフもいるため概ね問題はないはずなのだが、退職・入職がエンドレスで繰り返されるポジションであるとの事。
パッケージとして切り取れるこの業務としては、「派遣向け」であるとの認識から当社に人材派遣の依頼が寄せられるが、先方目下の心配はやはり定着率。開口一番、担当者様は、「長く勤務できる方でお願いしたいのですが・・・」と悩みを打ち明けられた。
派遣スタッフが業務を引き継ぐ、「前任者」である退職予定者からお話を伺うと、普段から業務以外のコミュニケーションが皆無であるため、お互いを理解することができず、その中で忙しい業務に直面すればチームワークを持って対応するということなどはまず不可能。仕事に対する考え方、余暇に対する考え方の違いを考えればしっかりとしたコミュニケーションが重要であるのは、日本人同士でも同じこと。さらにここに各国の文化的な背景が絡んでくれば、まずお互いを理解しあうことが何よりも大切ではないかと当社は考えた。
弊社が人選において、何よりも重視したのは、経験してきた職場環境。提案スタッフは事務所内での共通言語である英語が不得意なものの、向学心があり、何より多国籍の職場で長年勤務してきた実績がある。ノンバーバルな交流でもしっかりと相手とコミュニケーションが取れるスタッフを派遣した結果、1ヶ月で彼女は職場の人気物となり、他のスタッフが進んで仕事を教えてくれることが頻繁に起こるように。また莫大な業務量に押しつぶされそうなときには、励ましや実際にヘルプに入ってくれるなど、今までは考えられなかった事業所内での連係プレーも行われれるようになってきた。
紹介後、1年が経過するが、同社スタッフはもちろん継続勤務中。事業所では新しいスタッフが来た際のコミュニケーション面での受け入れ態勢も整い、事業所は安定した人員体制で運営している。