病院給食を受託するとある企業。栄養士、調理員を始めとした現場スタッフ20名を束ねるのは業務経験2年の若手男性社員。
会社として本人の頑張りは認めたいところだが、年上のスタッフが多い現場での評価は残念ながら最悪。原因は現場経験の少なさ。指示内容は的確であっても、年齢層が高いスタッフからは、「生意気だ」、「何も分かっていない」等の意見多数。ハッキリいってなめられている状況である。若手管理者とベテランの現場。意思の疎通ができない状況の中、弊社に調理員の派遣の依頼が来る。
担当者との初回の打ち合わせの時点で、この職場環境に関する問題点を把握する。女性が多い職場に敢えて、この道20年以上のベテランの男性スタッフ65歳の派遣を提案する。同社が提案した人材は現場管理の経験が豊富であり、このような問題に何度も直面してきたとの事。現場側に染まらず、管理者側に寄りすぎずという中立的な動きができるのではと期待。また、現場の「空気の読み方」を上手に若手社員に指導できると判断し、現場への派遣を開始する。
現場での業務は、予想通りすぐに慣れてそつなく業務をこなすことはもちろんのこと、現場と管理者の軋轢の対応にも尽力。休憩中の話の輪の中に若手社員を加えたり、昼食をともにするなど、自らが橋渡し役となり、管理者と現場の距離を徐々に縮め、職場の雰囲気を変えていくことに成功。
コミュニケーションの基盤ができた後には、時には現場を諭し、時には管理者を叱責するなど、それぞれを教育することにも着手。
以後、管理者は異動のため別の病院に移動となるが、なんと現場が送別会を行ってくれたとの事。後任の若手男性社員も現場からは歓迎されている。
弊社スタッフは、働きやすい環境で今では調理業務に思う存分腕をふるっている。